一人親方の請負金額(単価)はいくらか?その決め方は?上げ方は?「日当」は偽装一人親方!

一人親方は請負金額(単価)によって収入が大きく変わりますが、どのように単価を上げればいいのか悩まれている方も多いでしょう。

また、雇われ職人と比べてどの程度の単価の差があるのか気になっている方もいるかもしれません。

建設現場で働いていると、一人親方になった方が稼げると言われていますが、単価は雇われ職人と一人親方でどちらが高いのでしょうか。

一人親方が単価を上げる方法を検討したいと思います。

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一人親方の請負金額(単価)相場は?

一人親方の単価とは、1日に働いてもらえるお金のことです。
建設業界では、労務単価とか日当とも言われていますが、このような計算方法は「偽装一人親方」に近いと思われます。つまり現場作業員や鉄筋工、溶接工、大工などさまざまな職種の人が1日労働に従事したときの賃金を指します。ある面では、労働者に近い支払い方(「偽装一人親方」)とも言えます。

一人親方の請負金額(単価)は現場にもよりますが1万5,000~3万0,000円ほどが相場ではないでしょうか。労働者を雇っている個人事業主と、人を雇用しない一人親方では、請負うことができる工事の規模が変わるます。そこで請負金額や売り上げの違いが生まれます。

また、一人親方は国民健康保険や年金保険、労災保険などに自分で入らなければならないので、実質的な単価はもう少し低いことは念頭においてください。しかし、それでも定年まで単価が変わらないことが多い雇われ職人よりは高い単価で仕事ができます。

一人親方と労働者(従業員・職人)の単価の違いとは?

建設現場で働く労働者の場合、「日当1.5万円~3万円」程度と言われています。

経験年数や役職により上がることもありますが、全員が役職に就くことはありませんので、多くの場合2万円でずっと変わらず定年を迎えることもあります。

会社の規定した金額以上に日当が上がることはまずないと思った方が良いでしょう。
労働者である雇われ職人は会社員と同様です。スキルや経験、役職が上がらない限り、日当は上がりません。

一人親方の平均請負金額(単価)を国土交通省が出しているデータからシュミレーション!

一人親方の単価は工種によって大きく変わると言われています。国土交通省が出しているデータ「公 共 工 事 設 計 労 務 単 価 表」をもとに職種ごとの単価を紹介します。

農林水産省及び国土交通省が所管する公共工事等に従事した建設労働者の賃金等の実態を調査した結果を基にまとめられた単価です。今回は東京都の現場を用います。実際は現場により異なることもあると留意してください。

職種特殊作業員普通作業員軽作業員造園工法面工とび工石工ブロック工電工鉄筋工
金額25,70022,30015,60022,00028,10027,90027,30025,30026,70028,100
職種軌道工型枠工大工左官配管工はつり工防水工板金工サッシ工塗装工
金額48,40026,60025,60028,10024,10025,60030,30029,10026,70030,300

労務単価の決定にあたり、引き続き、法定福利費相当額や義務化分の有給休暇取得に要する費用や時間外労働時間などの必要な費用を反映しています。

一番単価の高いものと一番低いものを比べると32,800円もの違いがあります。また、地域別にみても単価は大きく変わります。一度、自分が仕事をしている地域の単価を調べてみてはいかがでしょうか。

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  2. 更新時に「更新料」が毎年必要になる組合や団体もあります。
  3. 安くても労災保険に関する知識や経験が浅く、手続きや事故対応に不慣れな組合や団体もあります。

一人親方が単価を上げる方法

独立して一人親方になったからには、請負金額を上げたいと思うものです。一人親方が請負金額を上げて、売り上げを増やす方法を解説していきます。

資格を取得する

資格取得は、売り上げアップにつながります。 ただし、資格を取ったからと言って請負金額が上がるわけではありません。 取得した資格、スキルや知識をアピールすることにより、今まで受注できなかった仕事の依頼が増える可能性があります。

人脈を大切にする

一人親方が請負金額を上げるためには、人脈を広げることも大切になってきます。

人とのつながり、人脈を広げることにより継続した依頼をもらえることになります。結果として、安定した売り上げ増につながります。
建設現場で休憩時間など利用して現場の人たちと積極的に話すことが、人脈を拡大するための方策となります。元請会社だけでなく他の一人親方とのつながりもできます。

さらに、元請会社や一人親方との信頼関係(良好な関係)を築くことにより、仕事を回してもらえる可能性が高まるだけでなく、単価交渉もしやすくなるでしょう。

ネットワークを広げる

次に大切なことは、「ネットワーク」の考え方です。

一般的に、「ビジネスには人脈が大切だ」などと言いならわされており、「ネットワーク」と言われてもぴんとこないかもしれません。

「ネットワーク」とは、浅くて広いつながりのことを言います。

また、一人親方同士の横のつながりも大切です。また、一人親方ならではの悩みを抱えたときにも、アドバイスしてもらえる場合があります。

創業時の有益な情報は「つながりの強い人たち(≒人脈)」よりも、普段接触頻度の少ない「つながりの弱い人たち(≒ネットワーク)」からもたらされたとも言われています。

一人親方にとって仕事がない、もらえないは死活問題となります。人脈、そしてネットワークが非常に大切といえます。

一人親方としての職種の変更を検討する

一人親方として単価を上げたいなら、単価の高い職種を変更するのも一つの選択肢ではないでしょうか。一人親方の職種によって単価は違うため、価格の高い職種に変更することで単価が上がる可能性は格段にアップします。
そのため、現在の職種に近い職種、例えば、電気工事士は、通信工事へ、対応領域を広げ、他の仕事をを取り込みことも収入アップに繋がるかと思います。

仕事を選ぶ

単価が高い仕事を請ければ、収入は上がります。

また、元請会社が仕事ぶりを評価してくれるようになれば、元請会社との交渉により単価を上げることができます。

また、同業他社が請けたがらないような工事現場を請けるのも単価を上げる一つの方法です。

工事現場の仕事は大変になってしまいますが、「この人なら安心。信頼できる」と元請会社が判断してくれれば多少、単価を上げてくれるかもしれません。

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特別加入の申請手続

中小事業主↗

労働保険事務組合を通じて「特別加入申請書(中小事業主等)」 を所轄の労働基準監督署長を経由して労働局長に提出し 、その承認を受けることになります。

一人親方 ↗

特別加入団体を通じて「特別加入申請書(一人親方等)」を所轄の労働基準監督署長を経由して労働局長に提出し、その承認を受けることになります。
※特別加入団体は全国に3173団体あります。(令和2年現在)

お問い合わせ・お申込み

  • ※元請工事のない事業所のみとさせていただきます。元請工事がある事業所はお受けすることができません。
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