鉄橋の塗装現場のトロッコから、墜落

【労災発生状況】

鉄道の鉄橋の塗装工事現場で、作業用照明設備の設置作業のためトロッコで作業現場に向かっているときに発生しました。

 災害発生当日は、作業開始前ミーティングが行われた後、作業者全員でトロッコに資材を積み込みました。

一人親方Bが最初のトロッコを出発させようとしたところ、一人親方Aが「一緒に乗せて行ってくれ」と言ってトロッコに乗りこんできたため、BはAとともに作業現場へ向けて出発しました。

 トロッコには推進のための動力がないため、Bはトロッコの前方で左足をトロッコに乗せ、右足で枕木を蹴ってトロッコを前進させていました。

Aはトロッコ後方で後ろ向きに座り、枕木を蹴ってトロッコを前進させていました。

  鉄橋上で3つ目のトラスの中央付近に差し掛かったとき、突然、Aがトロッコから転落し、さらに上り線と下り線の間にある約1mの隙間から、約14m下の河原に墜落しました。

  トロッコは、資材を運搬するためのものであり、事業場では運転者のみ乗車させ、他の作業者の同乗は禁止していましたが、作業者には周知徹底されておらず、普段から移動のためにトロッコに同乗していました。

  トロッコには作業者が転落するのを防止するための柵等の設備はなく、また、トロッコに乗る作業者は、運転者作業者とも、普段から安全帯を所持していましたが、乗車時にこれを使用することはありませんでした。

  なお、塗装工事が行われる鉄橋では、安全ネットの設置等、塗装作業中の作業者が河原に墜落するのを防止するための措置は講じられていませんでした。