事業場に付属する寄宿舎で火災が発生し、逃げ遅れた一人親方が被災

【労災発生状況】

工事現場に付属する2階建ての寄宿舎で夜間、火災が発生し、就寝中であった一人親方1名が逃げ遅れ被災しました。

 火災の発生現場となった寄宿舎は、Z社の事業場に隣接する場所にあり、4棟からなる建物には約30名が寝泊りしていまいた。

元受会社では、この事業場で数カ所の有期建設事業を請け負っており、一人親方の皆さんはここから会社指定の社有車に分乗して建設現場へと向っていました。

 災害発生当日、火災があった寄宿舎では翌日の作業に備え、ほとんどの労働者は自室で就寝しようとするところでした。

寄宿舎の2階に部屋がある労働者Aは、布団が電気ストーブに触れ、着火したのに気がつき、一旦部屋の外に逃げました。

その後、一人親方Aは消火を試みようと部屋に戻ったが火の勢いがさらに強まっていたことから消火を断念し、周囲の居室にいる労働者に対し廊下から大声で火災を知らせ、避難を呼びかけた。これに対しほとんどの労働者は廊下・階段伝いに逃げるか、窓から飛び降りるなどして避難したが、一人親方Bが逃げ遅れ、駆けつけた消防隊員により自室で死亡しているのが発見されました。

 Aが使用していた電気ストーブは、A自身が購入し、居室に持ち込んだものでした。

 火災があった寄宿舎には2階の廊下の中央付近に押しボタン式の火災報知機が備え付けられていましたが、火災発生時には故障していて使用できなかった。また、2階の廊下には消火器が2本備え付けられていたが、労働者が使い方を知らず、使用されませんでした。