解体したクライミングクレーンの部材の巻き下げ中、クレーンが倒壊

解体されたクライミングクレーンの部材をジブクレーンでつり上げ後、巻き下げを開始したところ、ジブクレーンの旋回ベアリングを取り付けているボルトが破断し、旋回フレームが倒壊したものです。

災害当日は、31階建ビルの建築工事現場の屋上で工事に使用したクライミングクレーンをジブクレーンによって小分け・解体作業を行っているところでした。

クライミングクレーンに取り付けられていた巻上げ装置の一部分をつり上げ後、地上に下ろすために巻き下げを開始したところ、ジブクレーンの旋回ベアリングを取り付けているボルトが次々と破断し、旋回ベアリングから旋回フレームの後部が浮き上がり、ジブクレーン上部全体が倒壊し、荷とともに約140m下の地上に落下しました。

その際に、建物の窓に部材の一部が接触してガラスが割れ、飛散しました。

このガラスにより、地上のバリケードの外側にいた作業者Aが負傷したものです。

旋回ベアリングは12本のボルトで固定されるべきものが、2本欠落しており、さらに10本のうち2本のボルトはナット部分が半分程度の長さでした。

ボルトが欠落していた2個所は旋回フレームのボックス構造部であり、点検時に見落としやすい構造であったため、現場に設置する前の出庫時検査の際、ボルトが2本不足していることを確認できませんでした。