宅地造成地で法面を組み上げる作業中、緑化ウォールブロックが崩壊し下敷きに

宅地造成地で法面を組み上げる作業中、緑化ウォールブロックが崩壊し下敷きに

【発生地域】

長野県松本市

【労災発生状況】

この災害は、宅地造成地で法面用の緑化ブロックを積み上げる作業中、積み上げた緑化ブロックが倒壊し、一人親方1名が下敷きになりました。
 作業現場は、比較的幅の狭い道路しか利用できなかったこと、加えて道路と法面との間には、既設の電線が設置されていたことから、当初使用予定であったクレーンが使用できませんでした。
そこで車両積載形トラッククレーンを用いてブロック積みの作業が行われましたが、下請けの一人親方が行うのではなく、緑化ブロックの配送業者に行わせていました。
また、その指揮・命令は、現場責任者によるものではなく、一般の作業員によって行われていました。
ブロックは、下段を固定せずに積み上げると、後方へブロックが倒壊する恐れがあったので、ブロック製造業者から積み上げ前に下段ブロックを固定するよう指定されていました。
にもかかわらず当該災害現場では、このことを守らず緑化ブロックの積み上げ工事を行い、倒壊に至ったものです。